12期 63名 老男若の面々

 

 

 世界でひとつだけの花             花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね  この中で誰が一番だなんて 争う事もしないで バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている  それなのに僕ら人間は  どうしてこうも比べたがる?  一人一人違うのにその中で 一番になりたがる?  そうさ 僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ  その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい                              困ったように笑いながら ずっと迷ってる人がいる 頑張って咲いた花はどれも きれいだから仕方ないね やっと店から出てきた その人が抱えていた  色とりどりの花束と うれしそうな横顔 名前も知らなかったけれど  あの日僕に笑顔をくれた 誰も気づかないような場所で 咲いてた花の様に  そうさ僕らも 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい 小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one